サブ3には”方程式”があった!?
「サブ3」。フルマラソンで2時間台でゴールするというこの目標は、ただのタイムではなく、市民ランナーにとっての“勲章”とも言える存在です。
今回は、アメリカの人気Podcast『The Bare Performance Podcast』の神回とも言えるエピソード「The Sub Three Hour Marathon Formula with Coach Jeff Cunningham」をベースに、“サブ3の方程式”を徹底解説します!
▼元のPodcastはこちら(面白いのでぜひ聞いてみてください!)
Apple Podcasts: The Sub Three Hour Marathon Formula
サブ3の魅力と“その先”を語る熱量
サブ3は「市民ランナーの金字塔」
コーチのジェフは言います。
「サブ3は、ただ完走を目指すランナーと、“走りで自分の限界を超えようとするランナー”の間にある、明確な境界線だ」
Jeff Cunningham
ただのフィニッシャーではなく、自己超越者へ。
それが“タイムが2で始まるランナー”の特権。
誰もが「プロ」でなくても達成可能
このPodcastのホスト、ニックは元々3時間24分の記録からスタート。そこからわずか半年でサブ3(2:56)を達成。その背景には「努力で変えられる領域」が広がっているという希望がありました。
「才能がすべてじゃない。必要なのは“努力の方向性”と“情熱”だ」
“サブ3の方程式”を構成する4つの柱
① トレーニングボリューム(走行距離)
ジェフが最も重視するのは「一貫性のある走行距離」。
週20〜30kmではサブ3は難しい、と断言。
最低でも週80〜90km、レース期には月間400km以上が理想。
② スピード練習(スピード耐性と脚力)
サブ3を狙うには、マラソンペース(4:15/km)より速いペースでのインターバル練習が必要。
「645のペースで42kmを走るには、555のスピードで1000mを10本走れる脚を作る必要がある」
といったリアルな視点が紹介されます。
③ 長距離走での“マラソンペース走”の導入
20km以上のロング走をただ“ジョグ”で終わらせてはいけない。
「21km地点でサブ3ペースを出せるようになって初めて、42kmで達成できる」
という方針のもと、18〜22kmの中に3〜4マイルのマラソンペース走を組み込むトレーニングを推奨。
④ 栄養と回復戦略(=隠れた勝敗のカギ)
「走るための燃料」をないがしろにしてはサブ3は遠ざかる。
- 朝練前に100gの炭水化物
- 練習中に2000mg以上のナトリウムと60〜80gの炭水化物
- 練習後の回復食、睡眠も含めた“トレーニング”
このレベルで管理することが、ハイパフォーマンスの鍵。
ジェフが語る“情熱”の重要性
サブ3の第一条件に挙げたのが「情熱」。
「サブ3に向かうには、走ること自体への情熱だけでなく、“やるべきことを積み重ねるプロセス”への愛が必要だ」
結果ではなく、「やり切ること」を楽しめるか。
“耐える力”と“好きでい続ける力”の両輪こそが、サブ3を達成する原動力だといいます。
誰がサブ3を目指せるのか?
ジェフは、以下に当てはまる人なら「サブ3の可能性は十分にある」と語っています。
- 5分40秒以内で1マイル(約1.6km)を走れる
- 10kmを6分20秒〜30秒/kmペースで走れる
- 週60〜80km以上の練習を継続できる
- 自己ベストが3時間5分〜3時間25分の間
そして何より――
ー Jeff Cunningham(サブ3請負人)
これは、Jeff Cunninghamコーチが強調する“サブ3のメンタリティ”の核心です。
ただゴールを追いかけるのではなく、その過程にワクワクできるか。それができる人こそ、サブ3にふさわしい準備ができる、というメッセージなんです。
まとめ:この“方程式”を、あなたにも
ジェフが最後に語ったのは、「すべてのランナーにチャンスがある」という言葉でした。
たとえ現在のベストが4時間台でも、「いまの限界は“通過点”にすぎない」と気づけば、進む方向は変わります。
サブ3の方程式とは、単なる練習メニューのことではありません。
それは――
「不可能だと思っていた目標を、“信じて積み重ねた日々”で可能にする魔法」。
走りたいなら、走ろう。
超えたいなら、超えよう。
今日から、“あなたの方程式”を始めよう。
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